台湾漁船を拿捕 協定後3件目


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 水産庁は23日、日台漁業協定で定めている合意水域外の尖閣諸島南側水域で、違法に操業したとして、台湾・南方澳漁港所属のはえ縄漁船「福昌(フチャン)168號(ハオ)」(約46トン)を拿捕(だほ)し、船長(45)を漁業主権法違反(無許可操業)の疑いで逮捕した。

10日の同協定発効後、台湾漁船の拿捕は21日に続き、3回目。現場海域は、合意水域から南に約1・2キロ離れている。
 水産庁は台湾側から担保金を支払うことを約束した保証書が提出されたことを受け、船長を23日午後に釈放し、漁船を返還した。逮捕容疑は23日午前2時から同3時ごろにかけて、鳩間島の北北東約41キロの日本の排他的経済水域で、無許可で操業した疑い。沖縄総合事務局によると、23日午前2時ごろ、水産庁所属の漁業取締船「東光丸」(2071トン)が、はえ縄漁を操業している台湾漁船を発見した。

拿捕された台湾はえ縄漁船(写真手前)と水産庁の取締船=23日午前7時ごろ、尖閣諸島南側の海域(沖縄総合事務局提供)