後輩を激励 パラリンピック代表・上与那原さん母校で講演


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児童に競技用の車いすの乗り方を指導する上与那原寛和さん(右)=17日、北谷町立北谷小学校

 【北谷】北谷町立北谷小学校(瀬名波健校長)の創立130周年記念講演会が17日、同校で開かれた。

北京、ロンドンパラリンピックに車いす陸上日本代表として出場した上与那原寛和さんが「夢に向かって―後輩に伝えたいこと」をテーマに講演。現在も挑戦を続ける上与那原さんは「『何ができたか』より、『何を目指しどんな日々を送っているか』が大切。人は逃げると変わらない。挑むから変わる」と語り掛け、目標を持って挑戦することの大切さを語った。
 上与那原さんは、2008年の北京大会で3種目目までメダルを取れなかったが、最後の種目のマラソンで気持ちを切り替え、銀メダルを獲得したことや、12年のロンドン大会でメダルが取れなかった悔しさを胸に、3年後のリオ大会を目指し努力していることなどを語った。その上で「高い目標を持ち、そこにたどり着くまでにどういう道をつくるか逆算して考え、行動すると道は開ける」「後悔するよりもあきらめなかったことを誇りに思う」と母校の後輩にエールを送った。
 児童は先輩の言葉に目を輝かせて聞き入り、活発に質問していた。児童を代表して田仲真美さん(6年)が「自分の夢に向かって行動することの大切さを学んだ。私も何事もあきらめず頑張っていきたい」と感想を述べた。