那覇市内の小学校で結核集団感染


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 那覇市は24日、那覇市保健所で記者会見を開き、市内の小学校で結核の集団感染が発生したと発表した。2月25日に男子児童が発病し、この児童から66人が感染、うち5人が発病した。最初に発病した児童だけが、他人に感染させる恐れがあったという。児童は、すでに回復し、他人に感染する危険性はなくなっている。

 発病者も全員回復に向かい、感染者は内服治療によって感染を予防しているため、感染が拡大する恐れはないという。
 児童は2012年6月から結核の症状が出て、通院していたが、子どもの結核は診断が難しく、2月まで結核が判明しなかった。
 那覇市の砂川敦健康部長は「結核は発病しても、きちんと服用すれば、多くの患者が完治する。2週間以上せきが続いたら、早めに受診してほしい」と呼び掛けた。
 県内教育機関での結核の集団感染は、2001年、北部の高校で発生して以来。
【琉球新報電子版】