イオン琉球、最高額 売上高、8期連続更新


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
イオン琉球 営業収益・経常利益の推移

 イオン琉球(南風原町、末吉康敏社長)は24日、2013年2月期決算を発表した。売上高に当たる営業収益は前期比3・3%増の653億1200万円となり、8期連続で最高額を更新した。経常利益は4・5%増の8億7600万円、純利益は1・3%増の3億7千万円で、4期連続の増収増益となった。

 新店舗で低価格生鮮品の強化が奏功したほか、県産野菜や商品拡充による配送費用減や発光ダイオード(LED)照明など省エネ施設整備による経費削減などで売上総利益(粗利率)は1・0ポイント改善した。末吉社長は県内16市町村と「農産物・物産販売奨励協定」を締結している点を説明し「産地の生産者と協力を強め、より多くの店舗で展開したい」と地元産のさらなる活用を経営戦略に挙げた。
 項目別では最も構成比が大きい食品が前期比4・8%増の481億6300万円、住居関連は1・6%減の87億7800万円、衣料が2・0%増の42億8500万円だった。既存店は全体で0・8%減少したが、衣料は2・0%増と各項目で唯一前年を上回った。利益率が高いプライベートブランド(PB)の拡大をはじめ、シニア世代をターゲットにした商品が伸びた。
 営業利益は6・7%減の8億7300万円。昨年秋の台風襲来で店舗が停電し売り上げに響いたほか、省エネ施設整備への大型投資も影響した。14年2月期は営業収益が701億円、経常利益11億5千万円、純利益4億5千万円を見込む。
 末吉社長は「本土から各種企業が進出し業態を超えた競争が激化している。コンビニも拡大している」と現状を分析した上で「マックスバリュ2店舗、ザ・ビッグ1店舗を新たに展開する。既存店も10店舗ほど増床、改修する予定。各店舗の活性化を図り、購入しやすい環境をつくっていきたい」と述べた。