金秀、リゾート黒字 既存施設好調、6期ぶり


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金秀グループの連結決算推移

 金秀グループ(呉屋守将会長)は24日、グループ12社と事業協同組合の2013年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比0・7%増の962億7500万円。主要事業のスーパーが順調で、建設関連も公共、民間ともに好調、4期連続の増収となった。経常利益は0・6%増の10億1500万円で2期ぶりの増益。旧喜瀬別邸運営で赤字が続いていた金秀リゾートは既存のリゾートホテルが好調で6期ぶりに黒字に転じた。

 当期純利益は、ホームセンターカインズの改装などで前期に発生した固定資産除去損など特別損失が減少したことなどから216・4%増の2億8200万円となった。2期ぶりの増益。
 グループ会社の実績を見ると、スーパーの金秀商事が売上高0・8%増の666億7200万円、経常利益が94・5%増の6億7300万円。引き続き生鮮品やプライベートブランド(PB)の商品力を強化し、創業30周年謝恩特別企画の実施も奏功した。スーパーは3店舗を閉鎖、2店舗を新設し、現在62店舗。13年度も改廃店を進め、5、6店舗を新改装する。ホームセンターカインズは3店舗目の出店を計画する。
 金秀リゾートは前年の喜瀬別邸閉館で売上高が14・6%減の21億3900万円。喜瀬カントリークラブや既存ホテルで地元客誘客や一般団体セールスを強化し経常利益は3200万円の黒字に転じた。
 金秀本社は、12年6月にリーガロイヤルグラン沖縄を開業して売上高が67・5%増の15億8500万円。同ホテルは上期の稼働率が28%だったが、下期は60%超となった。ホテルの開業赤字や不動産事業の減収もあり経常損益は4億6200万円の赤字となった。
 金秀建設は売上高6・4%増の106億4400万円、経常利益は46・1%減の2億1千万円。前年あった名護市のマンション販売の反動減で減益となった。13年度は那覇市樋川で建設を進めるマンション完売を目指す。同市壺川のマンション跡地開発にも着手する。
 金秀鋼材は売上高0・5%増の132億2500万円、経常利益20・7%増の4億2500万円。