名護と富山「まちコン」 6旅行社企画 出会いと観光促進


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富山と名護の交流促進を図る村田寛社長(左から2人目)、比嘉裕也さん(右端)ら実行委のメンバー=16日、名護市内

 【名護】富山県の旅行業者6社でつくる「恋愛物語inおきなわ名護実行委員会」は、6月に富山県の男性と県内の女性に出会いを提供する「まちコン」を企画している。まちコンをきっかけに名護市と富山県をはじめとする北陸地方との市民交流を発展させる目的で、名護市の観光振興を草の根から進めたいと意気込んでいる。

 実行委員会幹事を務める西部トラベル(富山市)の村田寛社長が名護を訪れた際、市内でブランド豚「黒琉豚アグー」を提供する飲食店の比嘉裕也さんと意気投合したのがきっかけになった。6月22、23日に、富山県から最大50人が訪れる予定で、名護市も市民レベルでの観光振興策に賛同、交流や観光PR促進を図るため事業を後援する。
 双方が地元で有志を募りイベントを企画。名護市観光協会が今年から本格的に始めた、まちなか散策ガイドなどを活用する。国指定重要文化財「津嘉山酒造所施設」での古酒作り体験をはじめ、名護市営市場でのバーベキューなどもあり、富山県の男性に名護の魅力を幅広く知ってもらう。
 村田社長は「地産地消や市民交流などを段階的に進めたい。沖縄観光というと那覇に偏りがちだが、人の温かさやアグーなどの特産物をはじめ、名護でしか味わえないまちの魅力を北陸に伝えたい」と話した。