卓球の第30回NHK杯中学生大会は25日、県総合運動公園体育館で開幕、ダブルス男子は喜納漢裕・森朗倖組(沖縄東)、同女子は城間春香・大城晏菜組(金武卓球道場)が、それぞれ2連覇を果たした。26日はシングルスの決勝まで行う。
◆喜納・森(男子) けがで苦戦も一丸奮闘
2年生で昨年の大会を制した喜納漢裕・森朗倖組(沖縄東)。3年生として連覇を狙う今大会だが、森が直前に左足をけが。万全でない中での試合だったが、互いに補い奮闘し、第1シードの意地を見せた。
決勝の相手は「普段なら負けることはない」(喜納)という同じ学校の2年生。第1ゲームは先取したが、第2、4ゲームは要所でミスが出るなどし、ジュースの末に落とした。
だが、2人は相手の動きを見ながら、冷静に粘りの試合を見せた。
細かいプレーが得意な喜納が前でつないでチャンスをつくり、返ってきたボールを森が決めるというのが必勝パターン。この日は「自分が決めないといけないと思った」という喜納が積極的に攻めた。
中盤、苦しみながらも、つないで相手に打たせ、ミスを誘った。2―2からの最終ゲームは、相手があまり打ってこないとみて、自分たちから仕掛けていった。
終盤は「いつも通りに動けた」という森が、最後にスマッシュを打って勝利。連覇を果たし「喜納が自分の分まで頑張ってくれた」と話した。一方の喜納も「森が痛みをこらえ、頑張ってくれた」と互いの健闘をたたえた。(宮里努)
◆城間・大城(女子) 気持ち切り替え、丁寧な攻撃意識
女子の城間春香・大城晏菜組(金武卓球道場)は、決勝で2ゲーム先取。「ミスばかりで集中力が切れてしまった」(城間)という第3ゲームを落としたが、気持ちを入れ替えて試合に集中。丁寧な攻撃を意識して第4ゲームを取り、2連覇を果たした。
「速いドライブを打ってミスが多かったので、遅く打ってミスを少なくするようにした」と城間。守りのプレーを得意とする大城も「ミスしてもへこたれないで、自分の得意なカットで粘って点を取るよう意識した」と話した。
2年生で昨年の大会優勝した2人は、再びダブルスで頂点に立ち「最初から連覇を狙っていた。うれしい」と笑みをこぼした。
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