建設業、海外進出探る 県、市場調査参加社を募集


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 県は、建設業者の海外進出を支援する「沖縄建設産業グローバル化推進事業」(2013~16年度)で、市場調査に参加する企業を8~9月ごろに募集する。公共事業が減る中、海外市場開拓の可能性を模索することが目的で、建設需要の増加が見込まれるアジアを視野に県内業者が進出する際の課題や展望を探る。

 事業費は約2千万円、国の一括交付金で8割が補助される。13年度は専門家委員会を設置し、11月ごろ参加企業を決定。来年3月までの期間で市場調査を行う。参加企業には旅費や通訳の人件費なども含めた経費の9割が補助される。
 15年度には実際に海外市場で工事への入札に参加し、16年度に県内の建設業者が海外進出を図る際に参考になるよう最終的な報告書をまとめる。
 「県建設産業ビジョン2013」に基づく事業で、アジアでのインフラ整備増加を見込み、島しょ性・亜熱帯性に対応した沖縄の建設技術の転用を促す。県人会や県系人のネットワークも活用する。
 土木建築部は「東南アジアとは気候が類似しており、沖縄でのノウハウが生かせる」と期待している。