【浦添】浦添市男女共同参画推進ハーモニーセンター(宮城増美所長)は21日、市安波茶の同センターで「ハーモニー連続講座 男女にやさしい『さんかくセミナー』」を始めた。講座は来年2月まで計10回を予定している。第1回は、沖縄キリスト教学院大の新垣誠准教授が「あなたの身近な男女共同参画」と題して講義した。
新垣准教授は「女性が出世できないのは出産・育児があるからか」などのテーマを出し、集まった20人の受講者に賛否を議論させた。
受講者は出産・育児と女性の出世について「関係ないと言いたいが、現状はそうではない」「昔より企業の考え方も良くなっている」などと活発な議論を交わした。
新垣准教授は女性の出世に関して「出産・育児を通じて、『自分自身が成長した』という女性は多い。そのような経験を経ることは、企業にとってもプラスの人材になっている」との考えを示した。
また現在は「数字を最優先する社会に生きている」と説明した上で「この社会の先に幸せがあるのか、本当にこの社会でいいのか、男女が一つになり、議論しなければならない」と提言した。