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1944年、南洋群島での激しい地上戦に巻き込まれ命を失った県出身者のみ霊を慰める「南洋群島・慰霊と交流の旅」(主催・南洋群島帰還者会、県遺族連合会)の一行45人が26日、米領サイパンに向けて那覇空港を出発した。
一行は成田空港経由で27日未明にサイパンに着き、5泊6日の日程でサイパンやテニアンで開かれる慰霊祭に参加する。
「慰霊と交流の旅」は今回で44度目。昨年の直行便から今回は成田経由となり、高齢化で体調面に不安のある遺族らが旅を見合わせるなど、参加者は前回を41人下回った。
一行は27日にサイパン、29日にテニアンでそれぞれ開かれる慰霊祭に参加し、現地住民とも交流する。
テニアンでは当初、南洋群島帰還者会がゆかりの地に標識を設置する予定だったが、作業人員などの調整が必要となったため、今秋以降に延期となった。
26日午前、那覇空港では旅の結団式が開かれた。帰還者会の平良善一会長は「69年前にサイパン、テニアンともに戦争に巻き込まれ、多くの犠牲者が出た。両島では、み霊がわれわれが来るのを心待ちにしている。弔い慰めましょう」とあいさつした。