bullets 男子制す 県クラブバスケ


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 バスケットボールの第49回県クラブ選手権大会最終日は26日、中城村民体育館で男女の準決勝と決勝を行い、男子はbulletsが優勝、女子はOMガス石油SSが制した。

 大会の上位進出チームの中から男子のカヌチャクラブと女子のPHOENIXが、7月に熊本県で開催される九州大会に派遣される。

◆要所で粘り 追撃かわす/OMガスが雪辱
 最後に勝負強さを見せたOMガス石油SSが食楽の追撃をかわした。9点リードで迎えた第3クオーター(Q)、ショットミスやターンオーバーが増え始め、食楽に差を縮められた。第4Qには2点差まで詰め寄られたが、粘り強く得点して逆転を許さなかった。「勝負どころで落ち着いていて、自分たちのバスケができていた」。呉屋健監督は選手の健闘をたたえた。
 立ち上がりは食楽のペースだった。「相手を意識してショットを外していた」と呉屋監督。思うように得点を奪えず、追いかける展開となった。チームの得点源の島袋友見も「緊張して流れがつかめなかった」と序盤の苦しい時間帯を振り返る。昨年の一般選手権大会決勝でも食楽と対戦し、流れを変えられずに敗れた苦い経験がある。
 島袋は「(食楽に)負けた試合を思い出して、強い気持ちで行こうと思った」と第2Qに入ると本領を発揮した。監督からは「相手ディフェンスを意識せず自分のショットを打て」と言われ、インサイドへの積極的な攻撃で得点を重ねた。第4Qには3点シュートも決め、主将の西兼盛しのは「島袋が踏ん張ったことが大きかった」と強調した。
 終盤には食楽の猛攻に遭ったが、島袋は「ベンチにいたメンバーが声を掛けてくれた」と語り、「仲間の支えが大きかった」と笑顔を見せた。(平安太一)

◆内外かみ合いリード守る/bullets
 内外を効果的に攻め分けたbulletsが最後までリードを守り切った。前半はファンティン・ブランドンのインサイド、後半は長嶺義晃のアウトサイドで得点を重ね、試合を優位に進めた。
 4月の一般選手権大会では、メンバー不足のため準決勝でCHECK MATEに敗れた。今大会はメンバーもそろい、新里智将主将は「インサイドがだいぶ強くなった」と力を込める。序盤に奮起したのはブランドン。リング下をこじ開け、得点を奪った。
 後半は1点差まで詰め寄られたが、長嶺が連続で3点シュートを決め、悪い流れを断ち切った。「アウトサイドとインサイドがかみ合って勝利できた」。新里主将は達成感をにじませた。

食楽―OMガス石油SS 第3クオーター、積極的にシュートを狙う島袋友見=26日、中城村民体育館(山城博明撮影)
bullets―CHECK MATE 第2クオーター、シュートを放つファンティン・ブランドン(bullets)