【中国時報】故宮博物館全面禁煙に 敷地外に喫煙所設置


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 北京の故宮博物館は18日、国際博物館の日を記念し、敷地内の全面禁煙を発表した。紫禁城として創建されてから約600年。初の禁煙措置だと強調している。

敷地内で喫煙した従業員は厳罰に処し、参観者も注意に従わない場合は、公安(警察)に連行する。
 館長の単霽翔(ぜんさいしょう)氏によると、禁煙措置に対する館内の反対は強く、特に愛煙家である副館長が最大の抵抗勢力。話し合いの結果、喫煙所を設けることに館長は同意したが、設置場所は同館の敷地外を指定した。
 中国では古くからキセルのほか、水パイプや嗅ぎたばこなどさまざまな形でたばこが楽しまれてきた。館長は「反対は依然強いが、職員の家族からはやっと禁煙させられると感謝の手紙が寄せられている」とユーモアたっぷりに語った。