マチグヮー元気の中心 「ひやみかち計画」若者が町おこし


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多彩な企画でマチグヮーの活性化を目指すひやみかち計画のメンバーら=24日、那覇市牧志のなは商人塾

 「市場に変化をもたらす」―。那覇市の町おこし事業、ひやみかち計画の「がんばります」宣誓式が24日、那覇市牧志のなは商人塾で開かれ、20代を中心とした運営メンバー6人が意気込みを語った。

同計画は那覇市中心商店街で集客力の見込める講座やイベントを実施し、地域の活性化を図るもの。6人は「マチグヮーを那覇の元気の中心にすべく活動し、市場の細胞となり、市場全体の動きに変化をもたらす」と宣誓した。
 同計画は県の緊急雇用創出事業等臨時特例基金を活用したもの。2012年度は59の講座を開設し、約1300人の集客があった。13年度の予算は約1870万円。桜坂劇場の運営で実績のあるクランクに事業を委託し、5人を新たに雇い、5千人以上の集客を目指す。
 同計画の講座には体に良い発酵食ローフード、サトウキビのウージ染め体験、野菜や果物をアートに変えるタイの手法カービング、二胡の講座など個性的なものが並ぶ。担当の巻達彦さん(31)は「商店街の中でいつも楽しい講座をやっているとの印象を定着させたい」と話した。
 山里萌美さん(22)は「南国マルシェや台湾夜市、パンと焼き菓子などわくわくする青空市場を開催する」と説明した。物産展担当の新垣(しんがき)璃乃さん(22)は「びびっと来る、いいものに出会える企画をする」と意気込んだ。大村恭子さん(26)は「ひやみかちは気合を入れて頑張ること。私たちの意気込みを見てほしい」と訴えた。
 映画館担当の宮島正雄さん(26)は「原節子、佐田啓二、赤木圭一郎などの作品で青春を思い出してほしい」と語り、志村尚子さん(28)は「読んで足を踏み入れたくなるような『ひやみかち新聞』を作る」と述べた。
 那覇市なはまちなか振興課の渡嘉敷洋美主査は市民の約6割が中心商店街にほとんど来ていないとの市民意識調査の結果を踏まえ「マチグヮーは沖縄の魂がある場所。魅力を再発見して市民を呼び戻したい」と強調した。