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チェロ奏者の上原玲未によるリサイタルが17日、那覇市のパレット市民劇場であった。
昨年3月に桐朋学園大学院大を修了した上原の、初めての沖縄リサイタル。多彩な演目で豊かな音色を響かせ、来場者を魅了した。
ベートーベンのチェロソナタ第3番イ長調Op.69は、明るく生命力に満ちた曲想を描く。疾走するようなシンコペーションで緊張感を醸し出す第2楽章は、中間部ののどかな雰囲気との対比を巧みに際立たせ、来場者を曲の世界に引き込んだ。憂鬱(ゆううつ)に導入しながら次第に明るく、軽やかに転じ、情熱的な第3曲で終わるシューマンの幻想小曲集Op.73、黛敏郎「BUNRAKU(文楽)」なども演奏した。