建設業のアスワン琉球.com(糸満市、新垣義将社長)は太陽光の熱に反応して温度を下げ、室温上昇を抑える塗料を県内で初めて使った共同住宅(コンドミニアム)を建設した。
空調の効率化で電気代削減などにつながる省エネ資材として県内での普及を目指す。
アルバー工業(大阪)が約11年前から製造する塗料で、アスワン社は2012年12月、全国に営業展開するMIJ(東京)と県内販売の代理店契約を締結した。
28日、販売元の光環境研究所(東京)の佐藤幸徳顧問らと県政記者クラブで会見した新垣社長は、夏場は電気代を40%削減できるデータもあるとし「エコの観点から普及させていきたい」と意気込みを語った。
佐藤顧問によると、この塗料は25度以上になると熱を運動エネルギーに変換し消費することで温度を下げる働きをする特殊な物質が含まれており「熱交換塗料」として売り出している。一般的な断熱塗料のような反射による照り返し熱が発生することがないという。
アスワン社は遮熱効果が高いガラス用の塗料の代理店販売も手掛ける。6月1~2日には塗料を使ったコンドミニアムの完成見学会を開く。問い合わせはフリーダイヤル(電話)(0120)606021。