斬新な創作など披露 比嘉いずみ「輝てぃ會」会主に


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創作「遊行流れ」を舞う比嘉いずみ=19日、浦添市の国立劇場おきなわ

 親泊流八重の会の比嘉いずみの独演会「第3回比嘉いずみの会 鏡色の舞い~なより花輝(かが)てぃ~」が19日、浦添市の国立劇場おきなわで行われた。

鏡色は琉球古語で「内面を映し出した色」という意味。初心に戻ろうと、県立芸大大学院生時代の創作「鳩間の主」を再演した。斬新な創作「遊行流れ」も初披露し、挑戦し続ける意欲を見せた。
 公演後、比嘉は「八重の会」の平八重子家元から会主を拝命し、節目の舞台となった。会名は「親泊流輝てぃ會(かい)」と名付けた。
 「遊行流れ」(選曲構成・新城亘、振付・比嘉)は、遊行芸能者「京太郎(ちょんだらー)」の曲「鳥刺し舞」などを用いた。振付は、京太郎が本土から沖縄に伝わった時に、受け入れる素地となった沖縄の芸能をイメージしたという。足を上げて手を大きく振る動作などを盛り込み、華やかな琉舞とは異なる生命力や躍動感にあふれていた。
 「鳩間の主」(作詞選曲・照喜名朝一、振付・比嘉)は、豊かな自然と人情を描いた詞にふさわしく、微笑を浮かべて生き生きと舞った。