会長に玉那覇有紹氏 県酒造組合


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 県内六つの地域酒造組合を合併し2012年7月に単一組合として設立した県酒造組合は30日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で、第1回通常総会と理事会を開き、会長に玉那覇酒造所社長の玉那覇有紹氏(66)、新たな副会長に忠孝酒造社長の大城勤氏(57)を選任した。

そのほか「古酒」ブランドへの信頼確保や泡盛の県外出荷拡大に向けた取り組み強化を目指す13年度事業計画などを承認した。
 任期満了に伴う役員改選で理事を選任。その後の理事会で会長と副会長、専務理事を互選した。松田亮氏(61)(ヘリオス酒造社長)と岡田美佐子氏(62)(瑞穂酒造社長)の副会長は再任。
 泡盛業界は日本酒造組合中央会の公正競争規約に県内9酒造所が違反した古酒表示問題が発生、再発防止策など信頼性の確保への取り組み強化が急務となっている。移出量の減少で厳しい状況が続く中、13年度事業計画は、出荷拡大に業界一丸となって取り組む必要性を指摘。古酒表示問題については「引き続き徹底した意識改革を図り、再発防止策やコンプライアンスの徹底を図る」としている。
 一方、協同組合琉球泡盛古酒の郷と、県酒造協同組合も同日、通常総会を開催し、役員改選や13年度事業計画などの議案を承認した。役員改選は古酒の郷で理事長に松田氏、県酒造協同組合は理事長に大城氏が再任した。