輝く汗1面に 沖国大スポーツ新聞同好会


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知念高校なぎなた部の生徒を取材する知念悟さん(右)=24日、与那原町の知念高校

 大会成績やスポーツの知名度にとらわれず、日々練習に励む子どもたちの姿を記録に残そうと、沖縄国際大学の「スポーツ新聞同好会」の学生たちが取材活動に奮闘している。

同好会部長の知念悟さん(21)=同大3年=は「子どもたちがうれしく思うような新聞を作りたい」と意欲を語った。
 同好会発足を呼び掛けた知念さんは報道関係の就職を志望する。将来のために何をすべきかを考え、スポーツ新聞の作成を決意し、4月に同好会を発足させた。知念さんは「メディアは1位のチームや注目度の高いスポーツは取材するが、そうでなければ大きく報じない」と話す。このため大会成績や注目度にかかわらず、スポーツを頑張る子どもたちを大きく報じる新聞を作成したいと考えていた。「子どもたちの力になれればいい」と意気込む。
 同好会の学生3人は24日、緊張した面持ちで、知念高校なぎなた部の生徒たちを“初取材”し、生徒の部活動への熱い思いなどを熱心に聞き出した。
 「生徒の素の表情を引き出したい」という知念さんは、事前にまとめた質問事項を何度も確認した後、取材に臨んだ。初めは緊張した表情の生徒たちも、徐々に笑顔を見せながら、学生からの質問に一生懸命に答えていた。
 取材を受けた玉那覇葉月さん(17)=同校3年=は「取り上げてくれてうれしい。なぎなたっていうスポーツがあることをみんなに知ってほしい。だけど、質問に答えるのは難しかった」とはにかんだ。
 同好会は県高校総合体育大会まで同校なぎなた部に“密着取材”する。新聞完成後は、大学内に掲示するほか、同部に贈呈する。
 知念さんは「今後も、今まであまり取材されたことのないスポーツの現場に足を運びたい」と話し、同好会の活動を広げたい考えだ。