「米F15部隊撤退を」 嘉手納、沖縄市議会が抗議決議


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 【嘉手納・沖縄】嘉手納町議会(徳里直樹議長)と沖縄市議会(小浜守勝議長)は31日、それぞれ臨時会を開き、嘉手納基地所属のF15戦闘機の墜落事故について、日米両政府や米軍に対し、嘉手納基地からのF15の全面撤退などを強く求める抗議決議と意見書両案を全会一致で可決した。

 沖縄市議会の抗議決議と意見書は「一歩間違えれば大惨事となりかねない今回の事故に、墜落の恐怖に毎日の生活を脅かされている住民の不安と怒りは増すばかりだ」と批判。「トラブルが相次ぎ、欠陥機と断言せざるを得ないF15戦闘機については、嘉手納基地からの『全面撤退』しかあり得ない」と断じた。
 嘉手納町議会は「完全な安全確保ができない状況下での飛行および訓練再開は決して容認できない」とし、原因究明までの飛行停止や再点検の徹底、F15部隊の撤去など4項目を求めている。午後には沖縄防衛局と嘉手納基地第18航空団に、抗議・要請行動を展開する。【琉球新報電子版】