参院選公約「県外移設」伝える 自民県連、石破氏と会談


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 【東京】自民党県連の翁長政俊会長は30日、都内で石破茂党幹事長らと会談し、参院選の地域版公約で米軍普天間飛行場の「県外移設」を明記する方針を伝えた。石破氏は名護市辺野古に移設するとした日米合意を推進する方針を示し、「県外」を取り下げるよう要求したが、県連側は譲らず、平行線に終わった。

 県連は石破氏に参院沖縄選挙区に出馬する自民公認で新人の安里政晃氏(45)が6月1日に出馬表明し、3日に「県外」を含めた政策を発表することを伝えた。双方とも公約に関する協議は続けることで一致した。6月4日の全国幹事長会議で照屋守之幹事長が上京する際にあらためて協議する。
 一方、翁長氏は、県選出・出身の自民党国会議員にも地方版公約に「県外」を明記する方針を説明。会談後、翁長氏は県内移設容認の考えを示した島尻安伊子参院議員と西銘氏について「処分まで発展させたくない」と述べ、県連として処分しない考えを示した。