完成記念し式典を開催 ライフサイエンス研究センター


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 【うるま】創薬や機能性食品の開発研究などバイオ産業の拠点として県が整備した「沖縄ライフサイエンス研究センター」=写真=の完成記念式典が31日、うるま市州崎の同センターであった。

 センターは、全室「物理的封じ込めレベル2」で、感染症研究など高度な研究開発に対応している。大中小の貸研究室が17室あり、うち4室に遺伝子解析装置や自動培養装置など共同使用の研究機器が設置されている。センター整備は県の「沖縄ライフ・イノベーション創出基盤強化事業」の一環。5月1日に運用開始し、5社が入居している。
 県企画部の具志堅清企画振興統括監は「県内の研究成果の受け皿にしたい。周辺施設と連携し、新産業の創出を図れるよう頑張りたい」とあいさつした。
 施設管理をするバイオ・サイト・キャピタルの谷正之社長は取材に対し、「県内で封じ込めレベル2の施設が借りられる場所はここだけだ。沖縄固有の動植物を生かし、沖縄の魅力をここで育てられる」と期待した。