ひやみかちマチグヮー館 今年も開業 活性化へ


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ひやみかちマチグヮー館の2013年度開業をくす玉で祝う関係者ら=5月31日、那覇市の牧志公設市場衣料部前

 那覇市中心商店街の活性化を目指し、平和通りの牧志公設市場衣料部2階に設置された「ひやみかちマチグヮー館」の2013年度開業式典が5月31日、同市場衣料部前で開かれた。うちなー(沖縄)芝居や民謡ショー、落語など、来年3月9日まで、連日多彩な催しを繰り広げる。関係者はくす玉を割って、マチグヮー(商店)のさらなるにぎわいを願った。

 なは市場振興会の新里俊一理事長が「何としても最高傑作のモデルケースになる10カ月にしたい」とあいさつした。公設市場衣料部などマチグヮーで67年働き、前日に引退した上原友江さん(89)は、元気にくす玉を引っ張った。翁長雄志那覇市長は、マチグヮー館でうちなー芝居「首里上り小」を鑑賞した。会場が一体となって盛り上がる雰囲気に「これこそ意図していたもの。観客が肌で感じるうちなー芝居の楽しさだ」と喜んだ。
 同館は一括交付金約4400万円を活用して運営する。前年度は計3万人の集客があった。昭和博物館の常設展示があり、周辺商店街が参加する福引なども予定している。問い合わせは同事務局(電話)070(5270)2889まで。