米軍F35、15年にも配備 嘉手納、16年12月以降か


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 【米ワシントン31日=島袋良太本紙特派員】米国防総省は31日、最新鋭ステルス戦闘機F35が最短で2015年12月に、配備可能な「初期作戦能力」を獲得すると発表した。

改良の必要はあるが、配備に向けた最低限度の水準に達することを意味し、早ければ同時期に米軍が配備を始める可能性もある。
 国防総省は米軍がF35を17年に海兵隊岩国基地(山口県)に配備する計画を明言しているほか、空軍嘉手納基地への配備検討 も明らかになっている。
 F35の騒音は嘉手納に配備されているF15の騒音を大幅に上回ることが明らかになっており、既に騒音被害が問題となっている同基地周辺住民から負担増への懸念が高まりそうだ。
 国防総省によると海兵隊仕様のF35Bが15年12月、空軍仕様のF35Aが16年12月、海軍仕様のF35Cが19年2月に初期作戦能力を獲得する見通し。
 米軍準機関紙「星条旗」は2006年、米空軍が10年以内に少なくとも54機のF35を嘉手納に配備することを検討していると報じている。
 一方、F35はソフト開発などが大幅に遅れ、配備計画がずれ込んできた経緯もある。
 F35は航空自衛隊も次期主力戦闘機として導入する。空自は16年度中に4機の納入を受ける予定。