オスプレイ訓練、本土受け入れ提案


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 政党そうぞう(下地幹郎代表)は、米軍普天間飛行場に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練の本土分散について、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が代表を務める地域政党の大阪維新の会とともに、本土での訓練受け入れを政府に提案する方向で調整している。

下地、橋下両氏らが6日に菅義偉官房長官と会談する予定だ。
 訓練移転先をめぐっては大阪維新の地元、大阪府八尾市の八尾空港が候補地に浮上し、一部報道では大阪維新幹事長の松井一郎府知事が訓練の一部を大阪で受け入れる意向を固め、菅氏との会談で受け入れを表明するとの見方もある。大阪維新関係者は2日、「国から正式に提案があれば受け入れるかどうかを考えるということだ。こちらから具体的な地名を提案するのは難しいと思うが、いずれにしても物理的に可能かどうか、今後判断することになる」と語った。
 そうぞうと大阪維新は、5月1日に「沖縄の過重な米軍基地負担の軽減を実現する」などとする政策協定に調印。具体的な提案に向けて、その後両党の政策担当者らが協議を重ねてきた。両党はオスプレイ訓練の分散移転のほか、米軍関係被疑者の身柄の取り扱いを定めた日米地位協定の関連条項の見直しも提案するとみられる。