【中国時報】コンビニおでんから工業用のマレイン酸


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 5月15日、大手コンビニのおでんから、急性腎不全を招く恐れのある工業用マレイン酸が検出されたため、台湾の衛生署(厚労省)は全国で捜査を開始し、29日までに312トンに上る「毒でんぷん」を回収した。

数年前から販売されたとみている。
 マレイン酸入りでんぷんは、練り物などの弾力性を高め、煮溶けにくくするなどの効果があり、比較的高価で販売されていた。毒性は低いものの、長年にわたり摂取すると腎臓の尿細管機能が失われる恐れがあるとされている。
 「毒でんぷん」はおでんの練り物などのほか、タピオカ製品や伝統の肉まんじゅう「肉円(バーワン)」など多くの食品に使われており、市民からは不安の声が続出している。政府は販売した企業名を公表するとともに、メーカーに安全保証書の提示を義務付ける方針を発表した。