【嘉手納】米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が沖縄本島東方の海上に墜落した事故を受け、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)は3日、嘉手納基地の第18航空団と沖縄防衛局を訪れ、事故に抗議するとともに、原因究明までの飛行停止を求めた。
三連協会長の當山宏嘉手納町長は「人命に関わる重大事故だ。地域住民の安全・生命が軽視されたらたまらない。米軍は安全点検したというが、点検で想定しない所に原因があるのではないか」と指摘し、原因が明らかにされるまでの飛行停止を強く求めた。
沖縄防衛局の武田博史局長は「住民に多大な不安と懸念を与えて申し訳ない」と述べた上で、米軍が調査委員会を設置して事故原因を調査中だと説明。米軍に再発防止のための努力状況を確認し、安全管理の徹底を強く求めていくとした。
F15は5月28日午前、本島東沖に墜落。県などが原因究明までの飛行停止を求めたが、米軍は30日に同基地の全てのF15の安全が確認できたとして、訓練を再開した。
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