写真の少年と「再会」 黒柳さん、72年に与那国撮影


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写真を贈呈する黒柳義博さん(右)と写真に写っていた西蔵盛隆三さん=5月31日、与那国町の民宿さきはら荘

 【与那国】復帰直後の1972年10月に与那国町を訪れ、当時の様子を写真に収めた黒柳義博さん(64)=静岡県浜松市=が5月31日、与那国町を再訪し、写真に写っていた西蔵盛隆三さん(49)と再会した。

与那国町祖納地区にある民宿さきはら荘で、黒柳さんは当時の写真を西蔵盛さんにプレゼントした。
 黒柳さんは「当時は大学生で、先島諸島に興味があり、与那国島に旅行で来た。その後2度来島し、今回は4回目だが、撮った写真に写っている人に会えるなら、直接、手渡したかった。ただそれだけの思いで来た」と話し、30日の昼に来島した。
 宿泊先の民宿さきはら荘代表の狩野史江さんが黒柳さんの話を聞いて早速、調査を開始。その時写っていた児童の一人が、現在も同島に在住している西蔵盛さんと判明した。
 写真は黒柳さんと友人2人が歩いて東崎に向かう途中、祖納集落の子供たちが付いてきたので、思い出に記念撮影したものだった。
 写真をプレゼントされた西蔵盛さんは「とても懐かしい。当時の事は思い出せないが、風景はよみがえってきた。本当にうれしく思う」と話した。(東濱リエ通信員)

※注:東濱リエ通信員の「濱」は、右側がウカンムリに眉の目が貝