池間島沖で竜巻 宮古島地方に2度の注意報


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池間島の南西海上で確認された、竜巻か、竜巻に発達する段階の漏斗雲とみられる雲=3日午前10時16分ごろ、宮古島市立池間小中学校から(福原学さん提供)

 【宮古島】宮古島地方気象台は3日午前10時18分ごろ、池間島の南西約1キロ付近の海上で竜巻を確認した。1分程度で消え、被害は確認していない。

 竜巻発生時、池間島近くで漁をしていたという下地勇市さん(71)=宮古島市平良前里=は「渦が海面まで降りてきて、水しぶきが上がっていた。怖くなり陸に戻ったが、船も揺れて大変だった」と振り返った。
 竜巻発生を受け、同気象台は午前10時39分と同11時50分の2回、宮古島地方全域に有効時間1時間の竜巻注意情報を発表した。同気象台は「梅雨の時期は発達した積乱雲の影響で、竜巻が起きやすい。注意してほしい」と呼び掛けた。
 池間小中学校教諭の福原学さんが午前10時16分ごろ、同校から竜巻のような空に伸びる雲の撮影に成功した。写真を見た同気象台は「形状や時間から見て、竜巻か、竜巻に発達段階の漏斗(ろうと)雲だろう」と話した。
 一方、宮古島市消防本部によると、同市平良大浦の山林で同日午前11時22分に原野火災の通報があった。午後0時29分までに消し止められた。消防によると原因は未確定だが、雷が原因の可能性があるという。