県高校総合体育大会第5日は4日、県内各地で10競技を行った。バレーボールは男女とも西原が制し、男子は4連覇、女子は5連覇。ボクシングは全8階級の決勝があり、ライト級は仲里周磨(中部商)が制した。
学校対抗は那覇が1位、2位は宮古工、3位は沖縄尚学だった。バスケットボールは男女の決勝リーグが行われ、男子は上位3校が2勝1敗で並び、興南が得失点率で頂点に立った。女子も3校が2勝1敗となり、那覇が得失点率で優勝を決めた。ハンドボール男子は興南が9年連続25度目の、同女子は那覇西が2年ぶり8度目の栄冠をつかんだ。
◆西原女子/エース大城 5連覇導く
決勝リーグ頂上対決の相手は首里で、4月の平安杯と同じ展開になった女子西原。第1セットを落とした苦しい場面から持ち前のコンビバレーで踏ん張り、逆転優勝を果たした。
輝いたのは、レフトのエース・大城ひかり。持ち前の打点が高いスパイクと、緩急をつけたプレーで立て続けに得点し、全国総体出場をもぎ取った。
序盤は、巧みにコースを突くく相手に惑わされた。大城のスパイクも拾われ、第1セットは「やられっぱなしだった」(大城)。
後がなくなった第2セット。「気持ちを切り替えなきゃ」と、エースは前を向いた。2点リードされた場面から連続得点し追い付くと、相手ミスも重なり逆転。大城の満身のスパイクも決まり始め、最終セットは「前日は失敗していた」というサーブも決まり、苦しい戦いを制した。
これで5連覇の西原。ことしはメンバーが1、2年だけの“若手”チームだが、大城を含めた2年は昨年の全国総体、春高バレーにも出場するなど、経験では他校に負けない。大城は「昨年の全国総体は、初戦敗退で悔しかった。今日はサーブも決めることができたし、ことしこそ全国制覇したい」と、大舞台を見据えた。(仲本文子)
◆西原男子/2年西泊が存在感
男子西原は、美里工と名護に勝ち、あと1勝で頂点に届く決勝リーグ最終戦、普天間を相手に2年の西泊颯斗が存在感を見せ、4連覇を果たした。
序盤から得意のジャンプサーブで立て続けに得点した西泊。リズムをつかんだチームは、10点以上の差をつけ第1セットを奪った。
第2セットこそミスが重なり一時はリードを許したが、15-15の同点から西泊の強烈なスパイクが決まり、チームを勝利へ導いた。
3年の矢貫龍馬、1年の仲本賢優など、ことしはスパイカー陣が粒ぞろいの西原。身長175センチの西泊は「高さはないけど、自分には速さとパワーがある。メンタル部分を強化して、全国制覇を目指す」と、意気込みを語った。
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