無人島で自給自足 伊是名中、65人が自然体験


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ワーダ漁に挑戦する伊是名中の生徒=5月25日、伊是名村の屋那覇島

 【伊是名】伊是名村立伊是名中学校(金城一宏校長)は5月25日、伊是名島の隣にある無人島・屋那覇島で、自給自足を体験する自然体験学習を実施した。

毎年恒例の行事で、参加した生徒65人はワーダ漁で魚を捕ったり、サンゴの石で砂の上にかまどを作ったりして大自然を満喫した。
 ワーダ漁では、生徒たちは長いひもを持って並び、合図と同時に沖に向かって波音を立てながら歩き出した。沖合で保護者らが網を張り、生徒が追い込んできた魚を待ち受けた。大物の魚が逃げるハプニングもあったが、生徒たちは網にかかった魚を見ると歓声を上げて喜んだ。
 生徒は収穫した魚を自分たちでさばき、かまどでまきを燃やし工夫して料理した。4月に赴任した田仲祐矢教諭は「全てが初体験で感動した。島の自然や地域の方々、保護者の協力に感謝です」と感激していた。
 3年生の宮城士虎君(14)は「いろいろな人たちの支えで、盛り上がった。生徒の仲も深まり、たくさんのことが学べた」と満足そうに話した。(東江京子通信員)