名護商工高、ネット販売 実践へ 生徒企画、年末に開店


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高校生にネット販売の極意などを伝える鈴木修司社長=5月31日、名護商工高校

 【名護】全国の高校生を対象に、インターネット販売の実践を体験してもらい、電子商取引への理解を深める「楽天IT学校」の本年度最初の授業が5月31日、名護商工高校で開かれた。

ビジネス情報科3年生20人を対象に、ネットでお土産品販売を手掛ける「ゆいまーる沖縄」の鈴木修司社長が講演し、販売の極意などを伝えた。授業を通し、商品選定や販売用のサイト企画を高校生が提案し、年末には高校生が運営するネットショップを開設する。
 鈴木社長は当初、月の売り上げが数万円しかなく、約2年半かけて月単位の売り上げが1千万円台になった経緯を紹介。車や化粧品を例に「欲しいのはその物でなく、手にすることで得られる豊かな生活」などと指摘した。その上で「ネットで購入することで観光客は沖縄滞在の時間を有効に使える。売るのはお土産品だが、私たちは旅行を充実させる手伝いをしている」と理念を語った。
 鈴木社長の講演のほか、楽天の金田奈津果さんが時間や空間に制限のないネット販売の利点などを説明した。
 同校では毎月1回のIT学校を授業に取り入れ、夏休み明けに企画書を作成。早ければ11月に商品販売するサイトを立ち上げる。