スポーツ

バレー代表の司令塔・高良さん、聴覚障がい者五輪出場へ

日本代表として出場するデフリンピックで「金メダルを取りたい」と意気込む高良美樹さん=4日、那覇市天久の琉球新報社

 7月26日からブルガリアで開催される聴覚障がい者のオリンピック「デフリンピック」夏季大会の女子バレーボール競技に、豊見城市出身の高良美樹さん(22)=四国学院大学4年=が日本代表として出場する。

県出身女子が同競技に出場するのは初めて。本戦出場を懸けたアジア大会を1位で通過した日本代表の中で、高良さんは司令塔のセッターを務める。大会を前に4日、琉球新報社を訪れ、手話で「支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れずにコートに立ち、金メダルを取りたい」と抱負を語った。
 身長は代表チーム一小さい152センチだが、俊敏な動きと正確なトスで攻撃を組み立てる。チームに欠かせない存在だ。昨年8月の世界選手権(ブルガリア)にも出場し、5位に入った。
 生まれつき両耳が全く聞こえない高良さんがバレーボールを始めたのは豊見城中学1年のころだ。「先輩が強制的に部活に入れた」と笑うが、競技を始めて以降、その魅力にとりつかれた。
 チームメートは小学校からの経験者が多く、練習はきつかった。だが、ミーティングがあると、終わった後にチームメートが一対一でしっかり教えてくれるなど周りに支えられた。「友人の協力が大きかった。バレーボールを通して精神面、体力面と、生きていく上で必要なものを学んだ」と実感を込める。
 県立沖縄ろう学校に入学後、県聴覚障害者協会女子バレー部に入部。四国学院大(香川県)進学後は、月2回ほどバスで3時間かけて兵庫県のチームの練習に参加し、日ごろはジムで筋力強化を図るなど、さらなる技術の向上を目指している。
 「支えてくれた人たちに恩返ししたいという気持ちでプレーしている」と語る高良さん。デフリンピックに向け「乱れたボールにも追い付いて、アタッカーが打ちやすいようにトスを上げたい。大会が楽しみ」と目を輝かせた。
 デフリンピックは2009年夏季大会には77カ国、約2500人が出場した。

英文へ→Takara to take part in Deaflympics



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス