救急隊と医師が連携 消防派遣型救急ワークステーション


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医師も交えて、救命措置の模擬訓練を行う救急隊員ら=4日、うるま市宮里の県立中部病院

 【うるま】消防に所属する救急隊と病院が、日ごろから連携し、患者の救命に取り組む県内で初めての活動が4日、うるま市で本格的に始まった。

うるま市消防本部から同市宮里の県立中部病院に派遣された救急隊員が、症状の診断、応急措置を学ぶ。通報があったときには医師と一緒に救急車で駆け付ける仕組みだ。
 その名は「うるま市消防派遣型救急ワークステーション」。現在は多くの市町村で119番に通報があったときに消防署から救急救命士の乗った救急車が駆け付けるが、救急ワークステーションの仕組みは救急隊員だけでなく、医師が一緒に乗った救急車「ドクターカー」が現場に駆け付ける。
 救急隊員は医師からの直接的な指示や助言で、より救命に効果的な処置を行うことが可能になると期待される。