教科書問題 3教委、再協議へ 石垣、与那国が前向き姿勢


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石垣市の玉津博克教育長と意見交換した内容を話す諸見里明県教育長(右)=6日、石垣市教育委員会

 諸見里明県教育長は6日、与那国町教育委員会と石垣市教育委員会を個別に訪れ、八重山教科書採択地区内の3市町教委が採択した中学校公民教科書が一本化できていない件について、崎原用能与那国町教育長、玉津博克石垣市教育長と意見交換した。

両教育長は竹富町教委を交えた再協議に前向きな姿勢を示したという。非公開で行われた会談について、諸見里県教育長は「3市町教委の主体的な問題解決を求めた」と説明した。
 2011年11月に開かれた3市町教委の意見交換会では平行線のまま物別れに終わり、両教育長は再協議の場をこれ以上設定しないと明言していた。だが今回の会談で、3市町教委による再協議が実現する見通しとなった。
 諸見里県教育長は「問題解決に向け、一歩進むことができると感じた」と話し、「6月中にも再協議の場を設け、主体的に問題を解決してほしい」と述べた。
 諸見里県教育長は7日に竹富町教委を訪れ、同町の慶田盛安三教育長と意見交換する。