米空軍嘉手納基地所属のHH60救難ヘリコプターが5日午後9時ごろ、東村高江の米軍北部訓練施設内に着陸した。何らかのトラブルで緊急着陸したとみられる。6日午後にも嘉手納基地滑走路でF15戦闘機が緊急着陸するなど、同基地所属機のトラブルが2日連続で発生した。
HH60ヘリが着陸したのは「LZ(離着陸帯)baseball」と呼ばれる地点で、北部訓練場のメーンゲートの近く。県道70号から約250メートルに位置している。同型機1機は5日午後9時50分ごろ、嘉手納基地に着陸しており、何らかの原因で1機のみが同離着陸帯を使用せざるを得ない状況に陥ったとみられる。
着陸から半日以上経過した6日午後には、HH60ヘリ周辺に兵士3~4人と車両1台が集まり、ランプの点灯や、ローターの回転を点検する様子が確認された。
同機は6日午後5時2分ごろ、離着陸帯を飛び立ち、同19分ごろ、嘉手納基地に戻った。
嘉手納基地所属機をめぐっては、5月28日にF15戦闘機が沖縄本島東沖合の米軍訓練区域内に墜落する事故を起こしたばかり。
事故原因の究明を待たずに、同基地はF15戦闘機の飛行を再開している。緊急着陸が相次いでいることに、県内からは米軍への反発とともに、整備の実効性を疑問視する声が上がっている。