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JAおきなわ(砂川博紀理事長)は6日、2013年3月期決算を発表した。企業の売上高に当たる事業総利益は前期比0・8%増の192億4200万円、経常利益は子会社などの財務改善により引当金の戻し入れが増加して24・0%増の20億7300万円だった。
一方、企業の純利益に当たる当期剰余金は、台風の被災農家や鶏卵販売に関する支援対策費を計上し、13・0%減の14億3800万円となった。
収益の主力である信用事業は県内銀行との競合などで貸出金利息が減少し、4・3%減の89億5300万円と落ち込んだが、ファーマーズマーケットの売上高が好調に推移するなど経済事業が7・1%増の70億6600万円を計上し、事業総利益を押し上げた。
経営の健全性の指標となる自己資本比率は0・03ポイント減の11・21%、不良債権比率は0・77ポイント改善して5・92%となった。
14年3月期の事業総利益は、サトウキビの増産やファーマーズマーケットの売上高増、住宅ローンへの融資強化などで1・6%増の195億5100万円。経常利益は引当金戻し入れの反動で14・5%減の17億7200万円を見込む。自己資本比率は0・25ポイント増の11・46%、不良債権比率は0・76ポイント圧縮して5・16%を目指す。
砂川理事長は「本年度はサトウキビ生産で80万トンを目標にし、昨年台風被害の大きかった花卉(かき)も生産回復を目指す」と説明した。