比嘉一貴(本部高)ゴルフJrW杯へ


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アイアンの練習でボールの行方を見つめる比嘉一貴=6日、本部高校

 【本部】18日に中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県豊田市)で開幕するトヨタジュニアゴルフワールドカップ2013の日本代表メンバーに本部高3年の比嘉一貴(18)が初選出された。

海外の強豪がそろう大会に挑む比嘉は「実績は海外勢が上でも、ベストを尽くして上位進出に貢献したい」と抱負を語った。
 ワールドカップは12カ国代表が参加する国別対抗戦。4日間のストロークプレーにより団体、個人で頂点を目指す。比嘉は2012年に日本アマ選手権で2位、全国高校選手権3位、ことし3月の全国高校選手権春季大会で優勝するなど安定した成績を残したことが評価された。比嘉は「日本は昨年、団体、個人とも2位だったのでそれを超えたい。個人1位を目指して団体にも貢献したい」と意気込む。
 ドライバーの平均飛距離が270ヤード、アイアンを得意とする比嘉の最大の長所は「どんな時でも諦めない」というメンタルの強さ。ジュニアの大会では少ない4日間のプレーには「体力勝負でもあるが、オンとオフを切り替え、集中力を持続させることも鍵」と語る。
 本部高の先輩の比嘉真美子から在学時にゴルフに取り組む姿勢を学び、同じくプロを目指す。同校ゴルフ部の知念洋史監督は「試合と違うプレッシャーを経験するために、英語スピーチコンテストに出場したこともあった」と話し、普段の努力がメンタルの強さにつながると指摘する。
 九州アマ、県高校総体と2週連続で試合が続いたが、疲れはないという。ワールドカップ後もミズノオープン、日本アマと連戦が続く。オフの筋トレで体力を付けた比嘉は「昨年は夏に本調子に持っていけなかったのが反省点。ワールドカップで結果が出せれば自信になるし、その後につながると思う」と意欲を見せた。
(金城潤)