外国人観光収入36%増 空海路 台湾が最高額


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 県文化観光スポーツ部は7日までに、2012年度外国人観光客満足度調査報告書をまとめた。海外客が前年度比26.9%増の38万2500人と増えたこともあり、観光収入は36.0%増の227億5600万円となった。そのうち空路客は30.7%増の23万8500人で、収入は38.7%増の198億7600万円だった。海路客は21.1%増の14万4千人で、収入は20.1%増の28億800万円となった。空路と海路とも観光客数が1位を占める台湾が最も多かった。

 1人当たりの観光消費額は中国本土からの空路が12万5181円、海路が1万8993円で、それぞれ1位となった。
 観光収入を国籍別にみると、台湾客の空路が約60億、海路は約10億8千万円。空路で来県した8万5600人のうち、半数近い47・6%が観光ツアーに参加。消費は菓子類や医薬品の購入が最も多かった。
 中国本土は空路が約38億円で、海路が5億4130万円だった。空路客は団体旅行の割合が高く、化粧品・香水や電化製品の購入率が他の国よりも高かった。
 一方、主に空路で来県する香港は約54億円。飲食に使う1人当たりの消費額は2万4579円で他の国よりも高かった。
 韓国は約29億円。エステ・スパの活動率が高く、酒類の購入率が1位だった。
 調査は空路と海路に分けて実施した。空路は、12年4月26日~13年1月15日まで那覇空港国際線ターミナルビルで実施し、2328票を回収。海路は、12年6月26日~11月4日まで那覇市の若狭大型客船バースで行い、969票を回収した。

英文へ→International tourism revenue in Okinawa up by 36%