対戦に興奮「強ーい」 力士が宮良小訪問


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児童と相撲を取る大河=5月31日、石垣市宮良の宮良小学校

 【石垣】休暇で石垣島を訪問している幕下力士の大河(32)が5月31日、石垣市立宮良小学校を訪ね、児童、園児と交流した。児童らは初めて見る力士に興奮。一緒に相撲を取るなど、肌で力士の力強さを感じた。

 大河はモンゴル・ウランバートル出身、式秀部屋所属。夏場所は幕下で優勝争いを演じ、力士で一人前とされる十両まであと一歩と迫っている。
 児童らは校舎前の芝生の広場で大河を出迎えた。まわし姿で現れた大河は四股やまた割りなど、相撲の体操を披露。児童らも大河に習い、見よう見まねで体操をした。
 体操が終わると、大河は児童4、5人ずつと相撲勝負。始めは児童を次々と投げ飛ばし、力士の強さを示していたが、最後に全児童が一斉に飛びかかると、たまらず押し出され、敗北を喫した。
 大河と相撲を取った玉津幸東君(3年)と橘涼太君(5年)は「筋肉がすごくてぶつかっても動かなかった。とてもかっこよかった」と話した。
 大河は「子どもの情熱が気温より熱かった。体が小さい人が練習して強くなることもあるので、相撲取りになってほしい」と強調。「石垣島の海に潜ってきれいな魚とサンゴを見た。すごい経験だった。今度は部屋のみんなも連れてきたい」と話した。