空手団体形 県勢、東アジア頂点 シニア選手権


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男子団体形で優勝した日本の(左から)喜友名諒、上村拓也、金城新の演武(全日本空手道連盟提供)

 空手道の第3回東アジアシニア選手権は8日、中国の武漢で開幕し、第1日に行われた男女個人形、同団体形の全種目を日本が制した。男子個人形の喜友名諒(劉衛流)は同種目2連覇を飾り、上村拓也(沖国大)、金城新(同)と臨んだ団体形でも頂点に立った。

男子団体形の日本は、台湾(シニア)と対戦した1回戦はスーパーリンペイで、台湾(ジュニア)と対戦した決勝はアーナンで挑み、いずれも5―0と圧勝した。個人形の喜友名は1回戦で1ポイントを奪われたのみで、準決勝は韓国代表に、決勝はマカオ代表に完勝した。

◆群抜く完成度 他チーム圧倒/2冠喜友名「次は世界」
 劉衛流を受け継ぐ男たちの胸に、金メダルが輝いた。男子団体形は県勢3人で臨んだ日本が、完成度の高さで他チームを圧倒。個人形との2冠も果たした喜友名諒は「思い切り演武でき周囲の評価も良かった。次の国際大会へアピールできた」と語った。
 喜友名、上村拓也、金城新の布陣で臨んだ団体形。1回戦、決勝とも5―0と危なげなく頂点に駆け上がった。喜友名は「パワー、スピード、気迫、技の基本、全てで相手を上回っていたと思う」と振り返る。1カ月前に金城がけがをするアクシデントもあったが、皆で乗り越え、さらにチームワークが深まったという。
 喜友名は個人でも昨年、国際大会を多く経験し、世界への意識は高い。国内にもライバルはおり「今後もしっかり日本代表に選ばれて、アジア大会、世界大会と出場したい」と気を引き締めた。

英文へ→Okinawan karate men win at East Asian Senior Championship