国場川でワニガメ捕獲 飼育用逃走か


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那覇市の国場川で釣り人が捕獲した体長73センチのワニガメ(県自然保護課提供)

 動物愛護法により、人に危害を加える恐れのある危険動物に指定されているワニガメが7日、那覇市の国場川で捕獲された。県自然保護課担当者によると、ワニガメはアメリカ大陸に生息する固有種で、飼育用に人為的に持ち込んだとみられる。

かむ力が強く、指をかまれると、骨が折れたり、指がちぎれたりする可能性もある。
 担当者は「県内に持ち込まれた後に逃げたのか、逃がしたのか分からないが、飼い主は名乗り出てほしい」と話し、飼育方法に注意を呼び掛けた。
 捕獲されたのは体長73センチ、甲羅は長さ34センチ、幅28センチ、体重は8・9キロで雌雄は不明。5月下旬に目撃情報があり、県警や那覇市、県で周辺住民に注意喚起して捜索を実施、捕獲用わなを設置していた。7日は国場川で釣りをしていた人が発見し、タモ網で捕獲した。けが人などの報告はない。
 ワニガメは捕獲後、県の動物愛護管理センターに収容されている。県は、飼い主の連絡を待つとともに、受け入れ先を探していく。
 ワニガメを飼う際は県の許可が必要だが、県自然保護課担当者によると、現在飼養許可施設として届け出があるのは動物園などを含めた8件にとどまり、逃亡や遺棄時の飼い主の特定は困難となっている。