沖縄の潜在力実感 大手行幹部ら空港物流拠点視察


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「沖縄力発見ツアー2013」で那覇空港のANAハブ事業を視察する本土メガバンクなどの幹部ら=10日、那覇空港

 内閣府企画の「沖縄力発見ツアー2013」で来県中の本土メガバンクや保険会社など18社の幹部らは10日、那覇空港内の全日本空輸(ANA)の国際貨物物流拠点や恩納村の沖縄科学技術大学院大学を視察し、帰京した。

参加者は各地で説明を受け、沖縄の潜在力を感じた様子だった。
 ツアーに参加した明治安田生命保険の殿岡裕章副社長は「よかった」と視察を評価。その上で「生保としてはウェルネスが興味深い。インフラも整ってきているという話で、県も方針を具体化させているようだ。長寿や健康のイメージを研究課題としたい」と述べた。
 2回目の来県という第一生命保険の岡本一郎調査部長は「これだけ観光以外の受け入れ態勢が進んでいるのは感激だ。現在、システム開発を沖縄のセンターで実施しており、現地を見られたのはよかった」と話した。
 那覇空港の視察では、県産業振興公社の知念栄治理事長があいさつ。「今、沖縄で動いている、考えている事業がどんなものか、将来日本経済にプラスになるかなどを視察していただき、国内企業の顧客に沖縄のポテンシャルを活用してもらうよう支援をいただければありがたい」と話した。
 一行は那覇新港の総合物流センター予定地やうるま市の国際物流特区(旧特別自由貿易地域)も視察した。