沖縄情報発信へ 福建最大検索サイトに新ページ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県内でホームページ(HP)制作などを手掛けるライデリの浦崎真作会長らが10日、県庁内の県政記者クラブで会見し、中国・福建省内向けに沖縄を含めた日本の主要観光地情報を発信するサイトを年内に立ち上げると発表した。

福建省最大のインターネットポータルサイト、新浪(シーナ)福建の旅ページに新設する。日本語HPの中国語翻訳版ではなく、中国の検索サイトで情報発信することで、中国人の直接閲覧数を伸ばす狙いだ。
 サイトで沖縄旅行などの商品販売も取り扱っていく。提携する広東省の旅行会社が商品を開発、既に2014年2月に香港-アモイ-沖縄のチャータークルーズ(2400人規模)を計画している。
 HP制作に先立ち、ライデリと新浪福建が出資して今年4月に日本現地法人「福建新浪旅游」(西原町)を設立した。社長はライデリ社員の鄭虎氏。ネット広告などを扱うファランクス(東京、小田部崇弘社長兼CEO)と中国でも日本語人材サービスを展開するサル(東京、魚住琢社長)も新会社に出資した。
 ライデリはこれまで、日本語のHPの中国語化にも取り組んできたが、閲覧数が伸び悩んでいた。浦崎会長は「ただHPを作るだけでは閲覧数は伸びない。中国の大手ポータルサイトに入っていないと見られない」と中国大手のサイトとの連携する意義を説明した。
 新浪福建は、検索サイトの新浪グループの地方組織で、同グループは中国内にエリアごと25の地方組織がある。北京や上海を除き新浪福建が各地方組織を束ねている。

沖縄を含む日本の主要観光地の情報サイトを年内に開設する「新浪福建」の旅ページ
中国で沖縄を含めた日本の主要観光地の情報を発信するライデリの浦崎真作社長(左)と日本法人の鄭虎社長(左から3人目)=10日、那覇市の県政記者クラブ