「コバテイシ並木」「塩田跡」 名護市教委、市文化財に指定


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 【名護】名護市教育委員会(座間味法子教育長)は4日、市指定文化財として屋我地島にある「屋我のコバテイシ並木」と「我部の塩田跡」の2カ所を新たに指定した。

これで、市内の国・県・市指定文化財の合計は82件。屋我地地区は全5字に文化財が指定された。
 同市屋我にあるコバテイシ並木は、県道110号の海岸線沿いにあり、126メートルの間に樹齢150年と言われる13本の大木が立ち並んでいる。
 最も大きいコバテイシは高さ約12メートルで幹回りが3・5メートル。並木は集落が移動した時に記念して植樹された、と伝えられている。
 同市我部にある塩田跡は、潮の干満を利用した「入浜式塩田」による塩作りが行われた場所で、石積みやろ過装置の「クミ」も良好な状態で保存されている。
 塩田跡の隣では、当時と同じ伝統的な手法で塩作りが行われており、かつての様子を垣間見ることができる。

屋我のコバテイシ並木
我部の塩田跡