海兵隊、演習場外着弾 手順ミス原因


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 北海道の陸上自衛隊矢臼別演習場で11日、在沖米海兵隊の実弾射撃訓練中に砲弾が演習場外に着弾したことについて、在沖米海兵隊は12日、琉球新報の取材に対して「砲弾発射のための安全手順を守らなかった2人の海兵隊員によって引き起こされた」と回答し、人為的な原因だったことを明らかにした。

現在、中止している同訓練の再開については「北海道防衛局と陸上自衛隊と現在協議中だ」としている。
 在沖米海兵隊によると、安全手順を怠ったとされる海兵隊員2人は砲弾の発射を担当していたが、現在は配置を外されているという。同海兵隊は今回の件について「演習場の近隣地域の安全を最優先にしており、この事故を重く受け止めている」としている。
 射撃訓練を中止していることについては「この事故の結果からどう学ぶか、議論する期間を設けている」と説明している。
 一方、北海道防衛局は事故原因の米軍への照会状況について「米側から連絡がきていない」としている。菅義偉官房長官は12日の記者会見で「米軍においても事故原因が確定され、適切な安全措置が取られるまでは、実弾の射撃訓練というのを中止することになっている」と説明している。