那覇市に新事務所 覆面調査大手メディアフラッグ


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 名護市に子会社がある東証マザーズ上場で覆面調査サービス大手のメディアフラッグ(東京、福井康夫社長)は県内での業務を拡充する。3日に那覇市内に営業拠点となる事務所を設置。

年内に県内の従業員を約40人から約100人、4年後には300人に増やす計画。調査案件の管理や調査内容の分析などを手掛ける子会社のメディアフラッグ沖縄はグループ会社からの委託業務を増やすほか、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の動作を検証する新規事業にも着手する。本格的な開始初年度となる13年12月期決算で売上高3億円を目標とする。
 メディアフラッグは全国に約17万人の覆面調査員を持ち、流通業を中心に接客の品質や売り場の状態などを調査し、その結果に基づいたコンサルティング業務を請け負っている。顧客は約250社、年間で延べ全国20万店の調査を実施している。
 メディアフラッグ沖縄は2012年10月に設立し、今年5月から社長に、ビジネスラリアート沖縄支社長を務めていた平良尚也氏が就任した。
 顧客の店頭でサービスを調査する覆面調査員からの問い合わせに対応するコールセンター機能や、調査員がまとめた調査内容を分析するほか、報告書の作成などを手掛けている。
 現在、県の委託を受けて、スマホなどのモバイル端末の動作を検証する人材の育成を開始している。今後研修生約10人を正式採用し、検証業務の受注を目指す。
 さらにグループ会社で高齢者向けのマーケティング事業など新規事業の展開を計画している。