“西普天間”年内返還を承認 日米合同委、半年前倒し


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キャンプ瑞慶覧 西普天間住宅地区

 【東京】日米両政府は13日の日米合同委員会で、日米間で合意されている宜野湾市の西普天間住宅地区の返還を承認した。12月までに返還する見通し。返還面積は約52ヘクタール。当初の計画では同委員会の承認は年末に予定していたが、スケジュールが半年前倒して行われた。

 ことし4月に発表された米軍嘉手納基地より南の6施設・区域の返還に関する統合計画で西普天間住宅地区は、「速やかに返還」とし、「2014年度またはその後」とした区域。今後、測量や返還地区と基地を分けるフェンスの設置など返還に向けた作業を終了させ、年内の返還を目指す。地権者への引き渡しは埋蔵文化財調査や土壌調査などを経て実施される。
 小野寺五典防衛相は13日の臨時記者会見で、「さまざまな手続きを急がし、半年ほど早い合意となった。これからも同様に少しでも早く、(沖縄の)負担軽減のために努力していきたい」と述べた。
 統合計画に基づく正式な返還実施合意は、牧港補給地区内の北側進入路に続いて2件目。