當間女子やり2位 九州高校総体


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 全九州高校総合体育大会は13日、熊本県民総合運動公園陸上競技場で陸上の南九州地区予選第1日を行い、女子やり投げの當間汐織(久米島)が従来の大会記録を上回る48メートル28で2位に入り、黒島美香(八重山)が40メートル94で4位、田端真実(久米島)が40メートル06で6位入賞した。

男子走り高跳びは、高良留佳(那覇西)が1メートル93で2位になり、同記録をクリアした津波大樹(南風原)は試技数差で3位だった。同砲丸投げの大嶺権也(那覇西)は13メートル57で4位。女子走り幅跳びの平良さき(中部商)は5メートル44をマークして4位、400メートルの佐久川まりあ(沖縄カトリック)は58秒62で6位だった。

◆集大成の全国へ照準 當間(久米島)
 女子やり投げの前回女王、當間汐織(久米島)は大会記録(46メートル15)を上回る48メートル28をマークしたが、前野舞(宮崎工)がさらに上をいく50メートル08を出して2位となった。相手は同じ3年生で、1年時から争ってきたライバル。當間は「勝ちたかった」と悔しさをにじませたが、その声は明るかった。
 1、2投目は互いに45メートル付近の記録が続き、3投目で前野が48メートル06で大会記録を更新。當間が負けじと4投目で48メートル28を投げると、相手も50メートルを超える気合の一投で応戦した。県内では圧倒的な強さを誇る當間も「抜いて抜かれての展開がめっちゃ楽しかった」と振り返る。
 同種目では県勢の活躍が目立ち、応援席の仲間から“チーム沖縄”へ大声援が送られた。4位の黒島美香(八重山)、6位の田端真実(久米島)もそろって全国総体進出を決め、當間は「応援の力が大きくなってプラスになる」と喜ぶ。
 「今回負けたことで、勝ちたいという気持ちがより強くなった」と當間。集大成の全国舞台へ、自己ベスト(51メートル37)を超えるアーチを思い描く。