証言や手記、絵本370点 戦争記憶の継承手法紹介


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展示されている戦争体験者の証言や絵本を興味深く見入る小学生ら=13日、南風原文化センター

 【南風原】慰霊の日を前に、第65回南風原文化センター企画展「語る・のこす・つなぐ平和」展が13日、同センターで始まった。30日まで。入場無料。
 沖縄戦の教訓を次代に継承していくためのさまざまな手法を紹介し、来場者に沖縄戦の記憶に向かい合ってもらおうと企画された。

同町の沖縄戦調査に基づいた、町史に収録されている戦争体験の証言、手記(104件)や戦争を題材にした絵本など約370点を展示、アニメーション映像の放映などがある。
 総合学習の一環で会場を訪れ、沖縄戦に関する資料を見ていた宮城しゅんすけ君(8)=南風原小2年=は、「戦争は悲しい。戦争や平和についてまた来て考えたい」と話した。
 関連企画として沖縄戦の継承について考える中高生による座談会「語る・のこす・つなぐ平和」(琉球新報社共催)が16日午前10時から同センターで開かれるほか、23日はワークショップ「飯上げ体験」も行われる。
 水曜休館。問い合わせは同センター(電話)098(889)7399。