日本銀行那覇支店長に14日付で就任した松野知之氏と前支店長の杉本芳浩氏が同日、那覇市おもろまちの那覇支店で会見した。松野支店長は「当地ならではの強みもあり、逆にいろいろな地方と共通している大切なこともあるかと思う。そうしたものを当地で早く見つけ地元経済に貢献できるものを探していきたい」と就任の抱負を述べた。
松野支店長は本店の発券局総務課長からの異動。沖縄の印象は「人を引き付ける魅力のある土地。観光客もリピート(再訪)が多いと聞く。そもそもの潜在力が強い。元気のある土地だというのが第一印象だ。人が集まるところには必ずビジネスの種はあり、成長の種がある。沖縄経済にはそういう魅力がある」と述べた。
本店の金融機構局上席考査役に転出した杉本氏の沖縄赴任は2年11カ月。今後の沖縄経済について「観光が産業としてさらに大きく飛躍するのを期待している。本土のマーケットが相対的に小さくなり、沖縄はどれだけ海外や特にアジアに橋頭堡(きょうとうほ)を築けるかが、先行きの沖縄の大きなポイントだ」と語った。